尾山神社 がおすすめのワケ
石川県金沢市、風光明媚な街は旅人たちを裏切らない古の魅力があります。
加賀藩おひざ元の金沢にあるもう一つの観光名所、それが神社でありながらステンドグラスが闇夜を照らす国の重要文化財尾山神社です。
尾山神社は金沢城に続く立地ということもあり多くの観光客で賑わいますが、こちらは加賀藩主初代・前田利家とその奥方お松の方(正室)を祀っている神社になります。
繁華街として地元民、飲兵衛たちで賑わう香林坊の近くにありながら、ハッと空気が変わるその緊張感。タイムスリップをしたかのような境内は、古き良き神社の姿を反映させながらも、和洋折衷のステンドグラスで訪れる人達の眼を楽しませてくれます。
神門の最上部に見られるハイカラなステンドグラスは前田家の権威を示す為だとか、金沢港の夜を照らす灯台を模し作られたともいわれますが詳細は不明です。
もちろんステンドグラス以外にも、前田利家、お松の方を祀った金谷神社、日本最古の避雷針、地泉廻遊式の庭園など見どころは盛沢山。
1月の初詣に6月の百万石行列も見逃せませんが、4月に訪れれば満開のピンクの菊桜の絨毯の上で参拝もできますよ!
また拝殿には3000年に1度しか咲かない、仏法にも所以が深い優曇華(うどんげ)の華を模した彩色図もあり、そちらも見逃せないスポットになっています。
尾山神社にはいくつかの伝承が残りますが、その中でも特に恐ろしいものが神社が所蔵している複数の面にひっそり佇む褐色の能面です。
面と言うだけでどこか背筋が凍る印象を受けますが、この面は淡吹の面または悪尉(アクジョウ)と呼ばれる面であり、前田家三代藩主の利常公が、能登の海から引き揚げたといわれる老婆を模した面。
前田家に不可思議な事象をもたらしたと伝わるこの面、伝わるところによると謡を呟き、淡を口から吹いたともいいます。その正体が気になるとこですが、呪い封じの為かわかりませんが、門外不出で公開は一切ないとのこと。
このようなミステリアスな伝説が根付く金沢のシンボル尾山神社、もし訪れた際は、無病息災や家内安全など様々なご利益にありつけるおみくじ、お守りを手土産にすると喜ばれるでしょう。
武将を祀る神社なので、必勝の御利益を仰ぐ為の受験生や就活生だけでなく、夫婦円満や子宝を祈願する為に尾山神社を訪れる方も後を絶ちません。
尾山神社の住所 | 石川県金沢市尾山町11-1 |
電車(アクセス) | 金沢駅下車、徒歩22分・タクシー5分 |
バス(アクセス) | 北鉄バス南町・尾山神社下車徒歩3分 |
車(タクシー) | 高速金沢東インターより20分、高速金沢西インターより30分 |