別府 地獄めぐり がおすすめのワケ
日本の温泉地といえば伊香保に鬼怒川温泉などいろいろですが、温泉湧出量日本一を誇る大分県の別府温泉を忘れてはなりません。訪れたことはなくとも、いつかは別府の温泉に入浴したいと願う男性は決して少なくないはず。
しかし、別府温泉の魅力はその温泉だけにあらず。皆さんは別府温泉の「地獄めぐり」という観光スポットをご存知でしょうか?
地獄という単語が持つネガティブなイメージとはまた別に、温泉地などの地熱地帯における蒸気や熱湯が集まる特異的な場所を地獄と呼んでいるのです。別府温泉は地獄が多くあることで有名で、温泉だけに頼らない観光地として知られています。
1000年以上もの歴史を誇り、高温の蒸気、熱泥そして熱湯が噴出していたため、当時から近寄り難い場所だったそうです。まさに地獄といえるような場所だったんですね!ここはいわば温泉の源泉なのですが、現在観光地化されている地獄のいくつかは国指定の名勝に指定されています。
別府の地獄めぐりは7つに分かれ、、「海地獄」、「血の池地獄」、「龍巻地獄」、「白池地獄」、「鬼石坊主地獄」、ワニを飼育している地獄として有名な「鬼山地獄」、「かまど地獄」から構成されています。なお、これらは別府地獄組合に所属している地獄になります。
おどろおどろしいおとぎ話に出てくるような名称の連続に少しドキドキしてしまいますね。
地獄の中で平成21年に指定された名勝は、温泉水を利用した大鬼蓮を栽培していることでも有名な「海地獄」に「血の池地獄」、「龍巻地獄」、「白池地獄」の4つです。これらは温泉の源泉中でも、特にカラフルな色彩と鑑賞する価値、学術的な価値が優れている場所だといわれています。
地獄というよりは天国を思わせるコバルトブルーの源泉を持つ「海地獄」、酸化マグネシウム、酸化鉄などの赤熱泥による「血の池地獄」はまさに地獄そのもの。まるで竜巻を思わす豪快な噴き上げ熱水が自慢の「竜巻地獄」と、青白く濁った源泉が幻想的な「白池地獄」。どれもが個性的な地獄ですが、もちろん名勝指定されていない場所も必見ですよ。
特に「鬼石坊主地獄」はおすすめ!1950年代に閉鎖され2002年に復活を果たし、グレイの熱泥がぶくぶくと湧く、なかなか個性的な地獄です。ここでは足湯とともに、露天風呂に展望風呂、内湯、家族風呂も楽しめるので、男性1人旅の他に家族と一緒でも日々の疲れを癒せますよ。
注意点としては、地獄めぐりをする際は各々の地獄で入場料金がかかること。「別府地獄組合」では割引券を発行しており、これを提示することで大人は通常料金の2200円から200円引きした2000円で共通券が購入可能です。
なかなか7つの地獄を全て巡るのは大変そうですが、実際は路線バスがそれぞれの地獄を巡回しているので安心!
なお、別府地獄組合には加入していませんが、かつて地獄の一つとして営業していた「金龍地獄」跡地には地獄温泉ミュージアムがオープンし、別府温泉の歴史や地獄に関する企画展示コーナーも充実しているので併せて覗いてみてはいかがでしょうか。
別府 地獄めぐり の住所 | 〒874-0045 大分県別府市鉄輪559-1 |
アクセス | [車の場合] 東九州自動車道 (別府IC)から右折、県道11号を鉄輪温泉方面に約3km直進、車で約5分 [路線バス] ・JR別府駅西口→亀の井バス2・5・24・41番鉄輪行きで20分、バス停:海地獄前 もしくは鉄輪下車、徒歩1分 ・鉄輪→血の池地獄は16番のバスで血の池地獄前で下車 [電車] 最寄駅は別府駅 [定期観光バス] 北浜バスセンターか、別府駅東口より所要時間3時間程度※要予約 |
営業時間 | 8:00~17:00 (年中無休) |