美々卯のうどんすきがおすすめのワケ
大阪府民にとってはポピュラーなグルメのひとつですが、多県民からすると、なんだそれは?となりがちなうどんすき。通常鍋料理をする時は、シメにうどんや他の麺やご飯を入れますよね?うどんすきは、そんな鍋料理のおまけであったうどんを主役にした食べ方の鍋なのです。だし汁に最初からうどんを入れ、他の具材と煮込むので太めでコシ強めの麺が使われます。
それでいてのど越しはツルツル。メジカ節や鰹節など、様々な物から取られただし汁と相まって、得も言われぬ上品な美味しさに包まれます。
うどん以外の食材にも特徴があります。白菜はあらかじめ茹でてあり、のり巻きのようにクルクルと巻かれています。だし汁を一層味わい豊かにするしいたけや海老、ハマグリ、鶏肉だけでも十分贅沢なのに、ふっくらとした穴子も入りハレの日の鍋という特別感を更に強めます。
湯葉や生麩も入った所に、人参や三つ葉で彩りが添えられ、見た目もとっても華やかに。また、春のタケノコや秋の松茸といった具合に、旬の素材が更に加えられるので、季節によっても変化が楽しめるのも魅力のひとつ。
大阪は堺で「耳卯楼」として始まった料亭が「美々卯」と改めたのが大正14年。麺を専門としてからだけでも100年近く経つのですから大変な老舗ですね。うどんすきの商標登録も持ち、谷崎潤一郎も愛したという伝統の味を、ゆっくり楽しむのもたまにはいいですね。
美々卯本店の住所 | 大阪市中央区平野町4-6-18 御霊神社西裏 |
美々卯本店の時間 | 11:30~21:30(L.O.20:30) 11:30~22:00(L.O.21:00)(12月) |
電車 | JR新大阪駅から地下鉄御堂筋線へ なかもず行「淀屋橋駅」→徒歩5分(計15分)・240円 |
バス | 電車推奨 |
車(タクシー) | JR新大阪駅から美々卯本店まで(約20分)・約1900円 |